若女将の日記

2020年7月1日

かつお節を削るくらし

黒川温泉のスタッフを対象にした食の学校vol.1「かつお節を削るくらし」を開催しました。

私が所属する旅館組合研修部がFoodコミュニケーターで削ラーの山本美奈子さんと一緒に”食”を通して地元小国郷の暮らしや文化を学ぶ「食の学校」を企画、

今回はそのはじまりにぴったりな、和食の原点を学ぶ場となりました。

 

山河からもスタッフ5名が参加。

「かつお節はじめて見た!」という若いスタッフ、

「昔はうちにも削り器があっていつも母が削ってたよ」というベテランスタッフ。

反応は様々でしたが、できた味噌汁を飲んで出る言葉はみんな同じく心の底からの

「はぁぁぁ…おいしい…」。

 

『煩雑で忙しい現代社会において毎日悠長にかつお節を削るのはなかなか難しいです。

でもかつお節を削る愉しさ・美味しさはきっとそんな時代の私たちの心身を癒してくれる力があります。

次の世代の子どもたちに紡ぐバトンは「簡単・早い・便利」な即席品ではなく1000年間先代たちが護り伝えてきたモノでありたい。』

 

という美奈子さんの言葉にとても共感します。

 

先代が守り伝えてきたモノ、次の世代に紡いでいきたいモノ。

その価値を知り、お客様にもお伝えできるスタッフが黒川温泉でもたくさん増えたらいいなと思っています。