入湯手形ができるまで
黒川温泉名物「入湯手形」は小国杉や檜の間伐材でできています。
写真は入湯手形が誕生してから36年間、ずーーっと手形を作ってくれている河津良隆さん。
手形づくりは山を見ることから始まります。
木材が高く売れなくなり、林業従事者が減って間伐できない山を河津さんが見回って、良さそうな大きさの木があると山主さんにお願いし、木を切り出します。
これまで入湯手形を間伐して山に日光を届けた面積は、36年間でサッカーコート30面分にも及ぶのだそう。
黒川温泉で入湯手形を売ることは、お客様に湯めぐりを楽しんでもらうだけじゃなく、山を守ることにもつながっていると考えると誇らしい気持ちになります ^^
さらに、この手形、なかなかひび割れしないんです!
木の特性上、このような輪切りの木材はすぐにひびが入ってしまうものですがこの入湯手形はそうではありません。
そこには河津さんが長年努力して改良に改良を重ね、培ってきた技術がありました。(詳しくは研修部ブログで。)
そんな河津さんと、この貴重な技術を受け継ぎ、私たちに教えてくれた「かける木工舎」の當房こず枝さんに心から感謝します。